インフラファンドは投資すべきか

資産運用

目次

インフラファンドは投資すべきか

充分投資の価値は有ると思います。

導管性による法人税免除のために分配金が保証されているため6%前後の利回りが見込めます。

自然災害などによる施設の破損リスクなどは有りますが、多くの投資資産でも同様のことは言えます。

今後の政策による影響は有りますが、直近の10年程度で見た場合は保有するのは充分有りだと思います。

投資の世界では年間の利回り4%を超えるのはプロでも難しいそうです。なので、6%前後の利回りは十分魅力的なのです。もちろん、災害や機器の破損などで利回りが下がる可能性があります。そのため、常に6%前後の利回りが見込める訳では無いですが、定期的に利回りを確認して他の銘柄への乗り換えも検討することで利回り低下のリスクに備えることも出来るでしょう。

そもそもインフラファンドとは

「インフラ」と言いつつも太陽光発電事業に投資するファンドしか無いのが現状です。

そもそもインフラは太陽光発電を含む再生可能エネルギーの他に、水道、ガスに加え道路、鉄道など日々の生活を支える基盤を指します。

なので、インフラファンドはこれらに投資するファンド、という事になります。現在は太陽光発電事業だけですが、今後他のインフラもファンドが立ち上がる可能性があります。

リスクは

ザックリと5つに分けると以下があります。

  1. 日照不足
  2. 自然災害
  3. 出力制御
  4. 売電価格の低下
  5. 導管性の対象期間

上記5つのリスクより、日照不足、自然災害、出力制御についてはファンドの要件を確認すれば凡そリスク回避が出来そうです。

しかし、売電価格の低下、導管性の対象期間に関しては今後どのようになるか不透明です。導管性については過去に延長された経緯があるので、今後延長の可能性もあります。少なくとも2030年くらいになったら再度見直しをした方が良いと思います。

それぞれについて説明します。

日照不足

天候によって期待した発電量を得られない可能性があります。

ただし、最低保証賃料というものが設定されているファンドがあり、そこでは事前の発電量の予測の元補償を設定しています。

なので、予想よりも発電量が少なくても保証されるという仕組みです。

自然災害

自然災害によりソーラーパネルや送電線の破損することが考えられます。

ポートフォリオの分散や災害保険により対策をしているところが多いようです。

出力制御

日本全国で火力、水力、原子力など発電を行っていますが、発電量が多くなりすぎると消費しきれなくなります。消費しきれない場合は出力制御により太陽光発電で発電した電力を「買い取ってくれない」という事があります。

とは言え、ある程度制御しやすいところ(火力や水力)から発電量を抑えていき、それでも過剰な場合に太陽光発電を一部送電停止という事になります。

原子力発電に関しては制御が難しいので、一度発電を始めたらなかなか止められないそうです。

実際に送電停止ということは有ったそうですが、日照量が多かったことによるプラスと相殺出来た、という事もあるそうです。

売電価格の低下

ソーラーパネルの生産価格の低下に伴い売電価格は下がります。

FITの価格は20年固定なので、買ったときの価格で固定、という事になります。

インフラファンドは何処も上場して数年程度なので、一番古いソーラーパネルでもあと10年以上は売電価格が固定という事になります。

導管性の対象期間

インフラファンドは利益の90%以上を分配するなどの条件を満たすと、ファンドは法人税の支払いが免除されるとのことです。

この免除の期間に20年の制限があります。

どのようなファンドが有るのか

現在上場されているファンドは7つ。それぞれの情報を挙げます。(2021/2/22現在)

証券
コード
投資法人価格分配金
利回り
(%)
ポートフォリオリスク
ヘッジ
9281タカラレーベン・
インフラ投資法人
118,7005.77関東が全体の2/3弱、他は東北から九州まで点在
詳細
保険
9282いちごグリーン
インフラ投資法人
65,3005.85北海道が全体の1/3、他は関東から沖縄まで点在
詳細
保険
9283日本再生可能エネルギー
インフラ投資法人
103,9006.16北海道から九州までまんべんなく
詳細
分散
9284カナディアン・ソーラー・
インフラ投資法人
134,3005.51九州が全体の半分、他は北海道からまんべんなく
詳細
保険
9285東京インフラ・
エネルギー投資法人
97,8006.49鹿児島が全体の1/3強、福島が全体の1/3、他は北海道から九州まで点在
詳細
9286エネクス・
インフラ投資法人
89,7006.69三重が全体の3/4、他は関東から九州まで点在
詳細
保険
9287ジャパン・インフラ
ファンド投資法人
95,7006.08中部地方が全体の半分、他は関東以西に点在
詳細

調査の結果、リスクヘッジが「保険」になっているところは災害対策で保険に加入しています。主に一点集中でソーラーパネルを設置しているファンドで保険に加入しているようです。「分散」は日本全国に分散しているので、災害時にその地点の発電分は減ってしまいますが、全国に分散しているので大きな減益は無いというものです。保険に加入していない分、分配金が多いように見えます。「?」のところは保険に関する情報が無く、ソーラーパネルの設置もあまり分散していませんでした。

どこがオススメか

私のオススメを紹介する前に「投資は自己責任」で。将来の災害など予期せぬ事で価格や分配金が下がる可能性があります。皆さんでもリスクとリターンを調べて検討していただければと。

調査結果より、リスクヘッジと分配金を考慮して、投資するとしたら以下に投資したいと思っています。

  • タカラレーベン・インフラ投資法人
  • いちごグリーンインフラ投資法人
  • 日本再生可能エネルギーインフラ投資法人
  • エネクス・インフラ投資法人

まだ購入していないですが、購入したらこちらに追記しようと思います。

【2021/06/26 追記】

スミマセン、書いたつもりで忘れていました。

もうずいぶん経ちますが、上記をそれぞれちょっとずつ買いました。

購入したのは2021/03/25です。

報告が遅くなって本当に申し訳ありませんでした。

おまけ【2021/06/28追記】

書いていませんでしたが、私がインフラファンドに興味を持ったのはルネ岩田氏の動画がキッカケです。

JT損切ってできたお金でリートとインフラファンド買いました!

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