経済的自立はFIRE(ファイア、Financial Independence, Retire Early)とも言い資産運用など、不労所得(株の配当など)だけで生活出来る状態を言います。
資産運用がFIREに近づくのに必要なのはもちろんですが、その前に必要なこと、やめることを挙げます。
目次
必要なこと
生活防衛資金を貯める
冒頭の通り、FIREには不労所得を得られら状況を作り出す必要、つまり、株などの投資が必要です。
しかし、有り金すべてを投資に割り当ててはダメです。
慣れるために生活防衛資金が貯まる前に投資するのもアリですが、その場合は少額に抑えましょう。
一般的に言われている生活防衛資金は毎月の生活費の3ヶ月~12ヶ月分と言われています。
サラリーマンであれば少なめ(3ヶ月~6ヶ月)、自営業なら多め(6ヶ月~12ヶ月分)といったところです。
生活防衛資金は、病気やケガなどで仕事が出来なくなった時のための備えなので、サラリーマンであれば会社にある程度補助してもらえるので少なめでも良い事になります。
その中でも幅があるのは個人の体調や価値観もあるのですが、健康であれば少なめに見積もって良いと思います。
生活費の見直し
毎月いくら、何に使っているかを把握します。
そして、不要な事に使っていないかを見直して無駄を減らすようにしましょう。
1万円の無駄を減らす事は1万円の収入を得る事とある意味同じです。
あまり切り詰めすぎるのは生活が味気なくなり続かないのでオススメ出来ませんが、FIREを目指すためにも削れる無駄は削りましょう。
ちなみに、私がやっている事はザックリ以下の通り。
- 昼食を抜く
- 家で髪を切ってもらう
- ゲームでなるべく「月額課金」のサービスを利用しない
ゲームの話は気が向いたら記事にしようと思いますが、私は最近PC(Steam)でゲームをやることが多いです。
副業(可能なら)
資産運用で増やすのも大切ですが、運用で利益を得るためには元本が必要です。
一般的に、適切な運用が出来れば年間4%以上の利回りが見込めると言われていますが、元本が100万だと年4万円の利回り。1億だと400万の利回りとなります。
そう考えると、最初の内は運用よりも稼ぐ力を高めた方がFIREに近づくという事になります。
残業で稼げる人もいますが、最近は「残業ダメ」と言われる会社も多いようなので、空いた時間、もしくは時間を作って収入を増やす手段を見つけてもらえればと思います。
なお、この話はサラリーマンの方向け。自営業をされている方はある程度自分の意思でやりたい事を工夫して収入につなげることが出来るので。
ちなみに、私も収入を得る目的でブログを始めましたが、よくよく調べたらある程度まとまった収入を得られるようになるには数年かかる様ですね・・・
ある程度稼げるようになると加速度は上がるそうなので、そこまでじっくりやろうかと思っています。
やめること
「俺は○○をやめるぞ!」とか言いながらバッサリやめましょう。でも、人間はやめないでください。
「生活費の見直し」に関係する話もありますが、あちらは毎月の支出を見直すものです。
ここに記載した内容は全般的に預貯金を貯めるのと逆の行為になるので頑張りましょう。
借金、分割払い
借金は資産運用の真逆を行くものです。住宅ローンであれば利息も安いのである程度猶予はありますが、数%の利子の借金はすぐに返してください。
仮に4%の利回りで運用できる自信がある人が利子3%の借金をしていた場合も借金返済を優先してください。資産運用の利率は減る可能性がありますが、借金の利率は減りません。
分割払いは「未来の自分が払ってくれる」で済む話ではありません。これも立派な借金です。
分割払いは合計すると元の金額よりも支払額は増えますよね?つまり、カード会社が先に支払った分に利子を付けてそれを分割で払わせているだけなのです。利子が付く、つまり借金という事です。
もしどうしても借金しなければならないとしたら、事業のために使ってください。つまり、借金の利子よりも稼げることのためにお金を使えるのであれば良いという事です。
車が必要、という人もいるかもしれませんが、レンタルやリースを利用する方法もあります。リースの場合、結果として借金と同じだけの出費になるかもしれませんが、リースならば使わなくなったり払えなくなったらすぐやめられます。借金の場合は車を売却した上で借金が残る可能性が有ります。リスクを考えた上で物を買うようにしましょう。
ギャンブル
ざわ・・・ざわざわ・・・
宝くじは半分くらいが公共事業に使われます。
競馬、競輪、競艇、オートレースなどは75%の還元率と言われていますが、利益が出たら税金がとられるため、見込み利回りは50%程度だそうです。
パチンコは店の設定次第なところがあるので良く判らないですが、パチンコ店が損をすることは無いので、平均すると損すると考えて良いです。
宝くじについては標準偏差を考慮し買い方を変えることで「儲かる買い方」とか書いている記事もあります。けど、確率はある程度上げられるとしても買えば買うほど損するムリゲーです。買うなら公共事業をする慈悲の心がある方だけにしてください。
安心、見栄、最新の購入
企業が庶民を躍らせるためのキーワードです。
安心
主に保険の話です。
「病気にかかった時の安心のために保険に入りましょう。」
⇒公的医療保険でかなり補償されるので、無理に民間の保険に入る必要はありません。成人前のお子さんがいるご家庭では有っても良いかもしれませんが、独り身ならその費用で積み立て投資した方が良いと思います。
「老後に備えて積み立て保険にすると安心ですよ。」
⇒積み立て型保険は利率が低いです。保険会社が「手数料」として利益の一部を回収するのです。それよりも自身で積み立て投資した方が良いです。オススメの投資先は今後詳しく紹介しますが、手数料の安いインデックスファンドが良いです。
保険の話は真面目に書くと長くなるので、機会があったら別の記事として書きます。
生命保険は自身の属性を把握して適切な商品を買ってください。買いすぎは禁物です。積み立て保険は保険会社の利益のためにあるので買っちゃダメなやつです。
なお、生命保険に関しては私も契約しています。私が長期間仕事をすることが出来なくなった場合に家族が路頭に迷うので。ただ、子供が成人するかFIREが達成したらやめます。
見栄
「今年の流行はこれです」
⇒着たい物を着たらいけないのでしょうか・・・?1~2年前の流行でも、自分が気に入った物を着て馬鹿にする友達がいたとしたら、ただマウントを取りたいだけの人かと。友達を選びましょう。
最新でも同じことは言えますが、マウントの取り合いになると際限がなく金がいくらあっても足りません。他人との比較ではなく、自分が良いと思ったものを買いましょう。
最新
「最新のiPhoneならこんなことが出来ます」
⇒本当にそれ、必要ですか・・・?私は先日2~3年前のAndroid端末(発売時2万程度)を3千円程度で買いましたが快適です。3年程度使い続けることが出来る端末なら充分ではないでしょうか?
新しいものは確かに最新の機能が付いていますが、その価格は企業が開発費用を回収するためです。「これが無いと困る」なら買った方が良いですが、大概の場合「売るために新しい物を出している」と思った方が良いと思います。
まとめ
FIRE(経済的自立)には兎にも角にも資産運用に回す元本が必要です。また、運用にすべての資産を傾けても「もしもの時」に投資資産を切り崩す恐れもあるのでその分の蓄えが必要になります。
「やめること」に書いたことは、なんとなく自分を満足させるものの代表です。「なんとなく」で将来的に見て自分の首を絞める事にもなりかねないものなので、よく考えて削れる物を削り運用資産を作りましょう。
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